山口県の絶景巡り〜常栄寺〜ゆっくりと時間の流れる美しい庭の景色は圧巻〜

常栄寺雪舟庭
目次

山口市にある「常栄寺」をご存知ですか?

山口県には有名な寺社仏閣がいくつもあります。

本日はその中の1つ

うべの石ころ

常栄寺(じょうえいじ)」の素晴らしさをぜひ知ってもらいたい

と思い、ご紹介させていただきます。

 

僕は大学時代から、日本庭園を巡ることが趣味の1つになっています^ ^

 

大学時代に京都市内の寺社仏閣の案内をしていたこともきっかけかもしれません。

そんなこんなで学生時代から次第に日本庭園巡りのおもしろさにハマっていったのでした。

 

大学時代にはサークルの友人らと、夏休みを利用してさまざまな庭園巡りもしていました。

そんな学生時代をさかのぼること、今から10年ほど前

夏休みに、ここ

常栄寺(じょうえいじ)を訪れたことがありました。

 

当時京都の大学に通っていたので、

友人らと京都から山口までフェリーと電車を乗り継いで、ここ常栄寺まで来たのでした。

なぜかと言うと、

うべの石ころ

常栄寺の雪舟庭をぜひ1度見てみたい

というのが理由でした。

 

山口に帰ってきた今、

うべの石ころ

久々に常栄寺の庭園を見にいきたいなぁ

という思いが再燃。ということで、先日行ってきました。

 

結論から言うと、ここは

・写真撮影が好きな人
・ゆっくりと落ち着いた時間を過ごしたい人
・ボーッと時間を過ごしたい人
・なにか落ち込むことがあった人
・自然との触れ合いが好きな人

には本当におすすめできる場所だなぁ

とあらためて実感しました。

ではここでどんな絶景に出会うことができたのか。ぜひご覧ください^ ^

 

常栄寺(じょうえいじ)は山口市にある、臨済宗(東福寺派)のお寺です。

【Googleマップから引用後一部加工】

 

場所は地図上の赤丸の部分、ちょうど山口県の中央あたりに位置しています。

お寺の説明書きを要約すると、ここ常栄寺は

およそ500年ほど前、大内政弘の別邸として建てられたのが始まり

とされ、現在の雪舟庭と呼ばれる部分の

庭園は雪舟に命じて作庭させたもの

ということです。

 

※大内政弘(おおうちまさひろ)は室町時代後期の武将。応仁の乱の時代に、雪舟を保護したり、文化に対する思い入れも強い人だったようです。山口が「西の京」と呼ばれるようになったのは、この人の影響が大きかったのでしょうね。

時代と共にお寺の変遷はあったようですが、建物と庭の位置関係は変わっていないのだそう。

 

雪舟といえば、涙でネズミの絵を描いた逸話で有名ですね。

天橋立図などの水墨画のイメージの強い雪舟ですが、実はお庭を作ることもできました。

しかし、実際のところ、

日本各地に雪舟が作庭したと伝わるお庭がたくさんあるのですが、確証の取れないものがあるもの事実

なんです。

 

うべの石ころ

室町時代ということもあり、正確な記録が残っていないのでしょうね。

一方、ここ「常栄寺雪舟庭」に関しては、

その確証が最も高い庭園

と言われています。

雪舟が山口で過ごした時期などを考慮しても、ほぼ雪舟の作庭で間違いないと考えられているようです。

 

そんな理由もあり、当時の僕たちは「ぜひ一度見てみたい!」ということで、

友人たちと京都から山口へと向かったのでした(雪舟みたいですね)

 

1番の見どころはなんといっても「雪舟庭」です。

 

本堂から雪舟の作庭した庭をゆっくり眺めることができることも贅沢なのですが、

僕が訪れたときには他の拝観者もおらず、ゆっくりと眺めることができました。

 

平日だったということもありますが、

うべの石ころ

京都のお寺では考えられないくらい静寂な時が流れていました。

これほどのお庭をゆったりと眺めることができる、贅沢な時間を過ごすことができました。

 

京都には「額縁庭園」と呼ばれる有名なお庭もあります。

ここの庭園はそれらと同じくらいの美しさを感じます。

うべの石ころ

さすが、西の京と呼ばれる山口県。

 

【ただ時間だけがゆっくりと流れる】

【雪舟の絵画的要素を感じることのできる庭です】

【庭を眺めていると心が落ち着きますよ】

【何か悩み事があるときも庭園を眺めると落ち着きますよ】

【外は雨模様】

【本堂を出たところにて】

【最後にもう一度ここでゆっくりと過ごさせていただきました】

 

常栄寺雪舟庭は庭の周囲を歩いて散策することもできます。

庭を少し上がった場所にある「四明池(しめいいけ)」は日本固有のカエルである「モリアオガエル」がこの時期(5月〜7月)にかけて繁殖のための産卵を行う場所であり、樹上につくられる卵塊を見ることもできます

ということで、生き物たちにとってもここは大切な場所なのですね^ ^

 

【苔むす石段】

 

庭の裏山を歩いて登っていくこともできます。

頂上にある毘沙門天まで、およそ15分〜20分ほど山道が続きます。

※歩きやすい靴と服装で、足元に気をつけて登ってください

 

せっかくなので、頂上の毘沙門天へお参りをして帰りました。

カメラを抱えて登ると、結構運動になりますね・・・。

 

ここ常栄寺は「雪舟庭」が有名なのですが、実はもう一つ庭があります。

本堂の南側に位置する「南溟庭(なんめいてい)」です。

 

この庭を作ったのが、日本庭園が好きな人なら必ず知っているであろう、

昭和を代表する庭園家、

重森三玲(しげもりみれい)

によって作庭された庭です。

 

作品としては京都の「東福寺本坊庭園」はあまりにも有名です。

※そのほか山口県には重森三玲の作庭した庭園として「鹿苑山 漢陽寺」の庭園が知られています。

【重森三玲作庭の南溟庭】

 

説明書きを要約すると

常栄寺二十世 安田天山(やすだてんざん)老師が重森に対し、「雪舟より良い庭を作られては困るから、恥をかくようなヘタな庭を作ってほしい」と依頼。一度は断られたものの、「上手にヘタな庭を作ってほしい」と再び依頼。結果として、昭和43年に作庭されたのがこの庭なのだそうです。重森72歳の作品ということです。

庭園が出来るまでのエピソードも面白いですね^ ^

【本堂の隙間から南溟庭を覗く】

 

は?

常栄寺には無料の駐車場があります。

駐車場までの道も広く、駐車場も比較的広いので、運転初心者の方でも安心して訪れることができます。

 

行き方としては、

国道9号線を車で走ると「常栄寺雪舟庭」の案内が出てきますで、ここを曲がります。

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この記事を書いた人

山口県宇部市でひっそりと暮らす30代夫婦です。
お互い京都で13年ほど暮らし、このたびUターンしてきました。
趣味は写真、読書、ドライブ、園芸、絵を描くことなどなど。
関西で小売業界を経験後に社会保険労務士となり、さまざまな働き方を目にしてきました。
そんな中、「心にゆとりを持った生活が大切だ」と実感し、この度山口へ帰ってきました。
山口での生活で気づいたこと、出会った美しい風景を写真などもたくさん掲載しながら綴っていきたいと思い、この度ブログを始めてみることにしました。
見てくださった皆さんの心が、少しでも穏やかになれるような情報を発信するブログにしていきたいな、と考えています。
どうぞ宜しくお願いします^ ^

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