美しい名水の流れる自然豊かな境内と風景
先日のお休みの日に、以前から行きたかった場所に行ってきました。
行き先は山口県周南市にある鹿苑山
漢陽寺です
僕は大学時代から山口に帰る前までの間のおよそ13年ほど京都で暮らしていたのですが、
趣味でさまざまな日本庭園を巡っていました。
日本庭園巡りをしていると必ずと言ってもよいほど耳にする名前が重森三玲です
【重森三玲】(1896〜1975)
昭和を代表する作庭家・庭園史研究家。
現在の岡山県吉備中央町吉川に生まれる。青年期から日本庭園史や茶道・華道の研究を行う。研究にも熱心で、日本全国にあるさまざまな時代の日本庭園の実測調査を行ない、著書『日本庭園史体系』を残すなど現在の日本庭園史において非常に大きな功績を残す。さらに研究だけでなく、自身が設計した庭園や茶室はおよそ300とも言われ、京都市東山区にある「国指定名勝 東福寺本坊庭園」はその代表作としても知られる。
そんな重森三玲の手がけた庭園が漢陽寺にあるということは知っていたのですが、自宅から少し距離があるということで訪問が後回しになってしまっていたのです。
しかし、今回ようやく訪問することができました
結論から言うと、今までいろいろと見てきた日本庭園と異なる要素もあり、その美しい光景に「絶対にまた来たいな」と思える場所でした!
今日はそんな漢陽寺で見てきた風景を中心にご紹介したいと思います。
場所は山口県周南市鹿野周南市鹿野になります。
少し市街地から山の方、北へ車で30分ほど進んでいった場所に位置します。
地図上の赤い部分です
【Googleマップより引用】
鹿野はとても自然豊かな場所でとても落ち着く場所でした。
のどかな場所、ノスタルジックな風景が好きな自分にとってはまた訪れたい場所の1つになりました
ここで漢陽寺の歴史を少しまとめてみましょう。
【漢陽寺】
臨済宗南禅寺派のお寺。今から650年以上前の1374年(応安7年)に大内氏の祈願所として建立。南禅寺の別格地で山口県下屈指の名刹として知られる。
様々な時代の様式が堪能できる庭園群が魅力で、これらの庭は重森三玲が裏の潮音堂から流れ出る水に着目し、8年の年月をかけて作庭したものである。
漢陽寺の裏手にある潮音堂(県指定史跡)は防火用や田畑を耕作するのに必要な水を引くための灌漑用の隧道(トンネル)であり、1654年(承応3年)に完成。近世においての灌漑事業としても特筆すべきものである。350年以上ものあいだ鹿野の地を潤すこの水は、環境省が選定する「平成の名水百選」にも選ばれている。
お寺の入り口からわかるのですが、水が本当に綺麗なことに驚いたのですが、平成の名水にも選ばれているということで納得しました。
こんな美しい水が豊富に流れ込む庭園というのは今まであまり目にしたことがない光景だったので驚きました。
では実際に撮影した風景をご紹介します。
【入り口からすでに美しい】
【秋は紅葉の名所としても知られ、青紅葉も美しい】
紅葉の名所は新緑の季節に訪れても良いですね。京都に住んでいた頃は、よく新緑の季節に秋のガイドマップを見返したりしていました。
それでは中も見ていきましょう
【どの角度から眺めても美しい庭園】
【ずっと眺めていたくなる】
【地蔵遊化の庭】
【曲水の庭】
美しい名水がこれほど庭の中を流れていく庭園はあまり見たことがありません。
【岩組と砂紋と水の組み合わせも美しい】
【境内を流れる水はこの潮音堂から引き込まれている】
【蓬莱山池庭】
【どの角度からも眺めることができる】
【しばらくの間ずっと座って眺めていた】
【最後にもう一度ここで一息】
ゴールデンウィークの期間中にも関わらず、とってもゆったりとした時間を過ごさせていただけました。
やっぱり日本庭園は心を落ち着かせてくれますね。
今回漢陽寺へは車で訪れました。
宇部方面から下道を通っての訪問だったので、
国道2号線を進み、「土井」交差点から県道3号を経由するルートで向かいました。
【周南市街地から車でおよそ30分ほど】
とくに狭い道もなく、ドライブには最適なルートだったのではないかと感じています。
漢陽寺の駐車場へはここを曲がります。よく見ると「漢陽寺」の看板が見えます。ここを曲がります。
【Googleマップより引用後一部加工】
100mほど進むとすぐに左手に入る道があるので、ここを左折
するとすぐ左手に駐車場の入り口が見えてきます
広い駐車場があるので、ここに車を止めます
今日はゴールデンウィークに漢陽寺を訪れたお話でした。
豊富な名水を利用した庭園群はどの角度から眺めても美しい景色でした。
そしてカエルや美しい色のトンボなど生き物たちの楽園でもあったのでした。
秋なんかはまた違った美しさを楽しむことができるのでしょうね。
ゆったりと心落ち着いた時間を過ごすことができとても充実した時間でした。
また今後もぜひ訪れてみたいと思います。
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