ある日庭からタケノコが生えてきた???〜謎の植物の成長の1年間を記録〜

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タケノコのようなこの植物は一体なんだ???

ちょうど1年前に自宅の庭掃除をしていたときのこと。

庭からタケノコのようなものが生えている・・・。

ということに気がつきました。

 

それがこちら。

【庭から生えてきたもの。これがほかにも複数生えている】

 

うべの石ころ

見た目がタケノコそっくりなものが庭から生えてきたことに気がつきました。

当然うちの庭に竹なんて生えていません。

家族に聞いてもだれもなんの植物かわからないとのこと。

 

Googleで「庭 たけのこみたいなもの」などと調べてみたり

スマホの画像検索してみたりしてみましたが

うべの石ころ

正確にこれが一体なんなのか正解がわからないままなのでした。

そしてその後、育てていくうちにその正体がわかったのでした。

 

あれから一年。

今年も庭からひょっこりと頭を出してくれました。

 

今日はこの怪しくもかわいい不思議な植物のお話をしようと思います。

 

今からちょうど1年前(2023年)の3月。

庭に出てみると、先ほどの写真のように地面からたけのこのようなものが出ていることに気がつきました。

 

調べても正確にはよくわからない。

うべの石ころ

それなら一度掘り起こして育ててみよう

とプランターで栽培してみることにしたのでした。

 

植え替え直後がこちら。

2023年3月12日

【適当な余ったプランターに安い培養土を入れてとりあえず植え替えてみました】

 

その後特になにも手を加えることなく放置することおよそ10日。

2023年3月23日

【タケノコのようなものがどんどん変化している】

 

先端部分が割れて何か変化が始まりました。

その2日後。

2023年3月25日

【右側は完全な形になりました】

 

およそ2週間。

高さ30cmほどまで一気に成長しました。

うべの石ころ

驚くほどのスピードで変化していき、完全体になったのでした。

 

これはいったいなんなの?

この植物は一体なんなのかというと、どうやら

武蔵鐙むさしあぶみ

という植物だということがわかりました。

 

我が家がよく行く

ガーデンマルシェ防府店さん

にもこれとまったく同じものが販売されていたのでこれだ!と確信しました。

 

名前の由来は、馬具のあぶみに似ていることと、武蔵国(現在の東京、埼玉、神奈川の一部)が鐙の産地だったためこの名前がついたそうです。

 

手元の『精選版日本国語大辞典』で「鐙」と調べてみるとこのような図で説明されています。

【精選版日本国語大辞典より引用】

 

「馬に乗るときに足を踏みかけたり、乗馬中に乗り手の足を支えるもの」なのだそう。

よくみてみると、なんとなくそう見えなくはないですね。

色々と調べてみると、これらは

・サトイモ科テンナンショウ属の多年草
・関東以西、四国、九州の海岸付近の林中に生える
・仲間はおよそ50種ほどいると言われる
・特に日本は世界有数の産地として知られる
・株の栄養状態で雌雄の性転換をする

ということで

うべの石ころ

日本の暖地の海岸付近のやや湿った土壌が生育に適した環境のようです。さらに面白いのは栄養状態で性転換するというところですね。

 

我が家は山口県の宇部市に位置しますので、ちょうど環境的にも過ごしやすい土地なのでしょう。

我が家でも庭のあまり日の当たらない湿り気の多い場所から生えてきました。

 

ちなみに

これらテンナンショウ属には数多くの仲間がいることや、秋になると実をつけるものもあるようで

厚生労働省のHPでは誤食に注意するようによびかけられています。

 

我が家の武蔵鐙のその後

2023年5月8日

ゴールデンウィーク頃になると気温も上がり、直射日光を強く感じる日も多くなってきました。

そのため、もともと生えていた場所にプランターごと移動。

【日光に当てすぎてしまったため少し傷んでしまった】

 

その後、今シーズンを終えた武蔵鐙たち。

うべの石ころ

枯れて地上部がなくなったころ、もともと生えてきた場所に植え戻しました。

 

武蔵鐙からテンナンショウの仲間がさまざまいることを知り、

昨年(2023年)は実際に育ててみたいと思い取り寄せてみました。

 

とくに個人的に好きなのは

ユキモチソウ

です。

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「うら植1187ストア」さんにて購入しました。

 

昨年育てたユキモチソウについての記事を書きましたのでこちらもぜひご覧ください。

そしてこのユキモチソウ。

 

絶滅危惧種にも指定される希少な山野草です。

昨年(2023年)のちょうど今頃。

自生するユキモチソウが発見されたことがニュースになっていました。

 

テンナンショウたちは盗掘などによって大きく数を減らしてしまっているようで、自生するユキモチソウは

極めて数が少なくなっているそうです。

うべの石ころ

もしも山の中で見つけても、そっとしてあげることが大切ですね。

 

あれから1年・・・。

我が家の庭に植え戻した武蔵鐙たちはというと。

【今年も成長してきました】

 

無事にどんどんと大きくなり、

2024年4月6日

【今年は昨年以上に元気に咲きました】

 

さらに

【どんどん数が増えている?】

 

庭のあちこちから武蔵鐙たちが咲き始めました。

【昨年には生えていなかった場所からも】

 

うべの石ころ

プランターから地植えに戻したあと、水やりも雨のみで特になにもすることなく放置していました。

それにしても庭からいくつもの武蔵鐙。

 

おそらく亡くなった祖父が昔植えたものなのではないかと考えています。

この武蔵鐙などのテンナンショウの仲間たちはお店で購入すると

およそ1株で1,000円ほどとなかなかのお値段です。

 

しかし、毎年この時期になるとその姿で楽しませてくれる植物たちでもあります。

鉢植えのユキモチソウウラシマソウも我が家では今年も続々と咲き始めました。

これからもテンナンショウの仲間の育て方は勉強してみたいなと思います。

 

今日は春の山野草から、武蔵鐙のお話でした。

豪華なプランターのお花も良いのですが、隅っこで咲く山野草の素晴らしさも日々感じています。

 

勉強のために本も読んでいるのですが

どちらも今は絶版のようですが、育て方などのとても参考になります。

 

図書館などでぜひ読んでみてほしい一冊だと感じました。

これから暖かくなってますます園芸シーズンですね。

うべの石ころ

今年も試行錯誤しながらさまざまな植物たちを育ててみたいと思います。

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この記事を書いた人

山口県宇部市でひっそりと暮らす30代夫婦です。
お互い京都で13年ほど暮らし、このたびUターンしてきました。
趣味は写真、読書、ドライブ、園芸、絵を描くことなどなど。
関西で小売業界を経験後に社会保険労務士となり、さまざまな働き方を目にしてきました。
そんな中、「心にゆとりを持った生活が大切だ」と実感し、この度山口へ帰ってきました。
山口での生活で気づいたこと、出会った美しい風景を写真などもたくさん掲載しながら綴っていきたいと思い、この度ブログを始めてみることにしました。
見てくださった皆さんの心が、少しでも穏やかになれるような情報を発信するブログにしていきたいな、と考えています。
どうぞ宜しくお願いします^ ^

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