干潮時のみ見ることのできる絶景を求めて
山口県山陽小野田市にある「くぐり岩」をご存知でしょうか?
初めて目にすると、
こんな場所が山口県にあったんだ!
と誰もが驚くと思います。
山口県民でも「くぐり岩」と聞いて、「実際に見たことある!」という方は少ないかもしれません
僕の家からすぐ近くの場所にあるのですが、周囲を車で走っていても、
よほど近くまで行かない限り、標識などを目にすることもありません。
実際に見たことのある人が少ない理由としては、
干潮の時間帯だけ目にすることのできる場所だから
そのため
せっかく行っても、満潮の時間帯だと近づくことすらできません。
本当にこの先に行けるの・・・?
というような場所にあるので、
車で走っていてたまたまたどり着くという場所でもないです。
しかし、ここ「くぐり岩」は
であることに間違いはありません。
実は
ということはつまり
・干潮の時刻(→最も重要)
・晴れた日
・日の入りの時刻
この3つの条件が重なったときに行けば美しい風景に出会えるはず!
山口に帰ってきてから、気にかけてはいたのですが、なかなかこの条件が重なる日がありませんでした。
しかし、先日ようやくこの条件を満たす日があったので、実際に撮影してきました。
・自然が生み出す絶景が見たい
・風景写真が好き
・海が好き
そんな人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今日はそんな「くぐり岩」の絶景をお届けします。
「くぐり岩」は山口県山陽小野田市にあります。
下の地図で赤い丸の部分になります。
【Google mapから引用後一部加工】
ご覧の通り、地図上では陸の先端部分にあたります。
山陽小野田市の最南端にあたる場所です。
この周辺は干潮時になると、ゴツゴツとした岩や面白い地層が海底から姿を現します。
【ここは本当に山口県なのかと驚く景色が広がる】
【満潮時にはここは海底】
【飛行機雲が見えた】
【くぐり岩の真下へ。差し込む夕陽が眩しい】
【徐々に辺りは暗くなる。シルエットが西の空に浮かぶ】
【自然が生み出す芸術作品ほど美しいものはないのかもしれない】
【沖合を進む船の音だけが聞こえる】
【あたりは暗くなってきた。そろそろ家に帰ろう】
自然が生み出す芸術作品ほど美しいものはないのではないか、そんな気持ちにさせてくれる絶景が広がっています。
眺めていると巨大な石付き盆栽のようにもみえてきますね
潮の満ち引きのことを「潮汐(ちょうせき)」といいます。
満潮から次の満潮までおよそ12時間ちょっとほどかかります。毎日約50分ずつ遅れていくので、次の日も同じ時間に干潮を迎えるということはありません。満潮の6時間後がおおよそ次の干潮の時刻となります。
くぐり岩を訪れるときに参考にされてみてはいかがでしょうか^ ^
※ちなみに、干満差の日本国内最大は「有明海」でおよそ6m。世界最大はカナダの「ファンディ湾」でなんとおよそ15mにもなるのだそう。潮の満ち引きが生み出す絶景がまだどこかにあるのだと思うと、ワクワクします^ ^
最初にお話ししたようにここ「くぐり岩」は
干潮の時刻にしか見ることができません
そのため、せっかく訪れても満潮の時刻と重なってしまうと
くぐり岩までたどり着くことすらできないので、訪れるときは事前に潮位を確認しておく必要があります。
気象庁のHPから干潮の時刻を確認できるので参考になさってみてはいかがでしょうか。
また、
干潮時でも自然の岩肌に加えて海藻などが落ちているので、足元に注意が必要です。
滑ったり、海水で靴が濡れてしまったりするので、服装などは気をつけた方が良いですね。
最後に、
完全に暗くなる前に引き返す
これが意外に大切かもしれません。
日没を迎えるとこの辺りは真っ暗になります。
街灯もほとんどないので、特に1人で訪れるときは気をつけてください
満潮に向かっていく時間帯だと、思っている以上に潮の満ちるスピードは早いです。
夢中になって気づいたら周りが海になってしまっていたということのないようにしましょう。
ここ「くぐり岩」は、
「焼野海岸」に関しては以前撮影した景色をまとめていますのでぜひご覧ください^ ^
どちらも夕陽が美しい場所ですので、山口県にお越しの際はぜひいかがでしょうか。
くぐり岩へは基本的に車でのアクセスとなるかと思われます。
おそらく場所はナビに入力しても出てこない
ので標識を頼りに向かいます。
といってもそれほど複雑な場所ではありません。
宇部方面から焼野海岸へ向かって県道354号線を走っていると、さりげなく標識があります。
ここ「大須恵」交差点を左折します(焼野海岸から来られた人は右折)
あとはひたすら真っ直ぐに進むだけです。
本当にこの先にそんな場所があるの・・・?
と心配になるような道かもしれませんが、あります。
3分ほど車で進むと、「本山岬公園」の看板が見えてきます。
右手の広いスペースはバスの転回場所になっているので、駐車場ではありません
駐車場はこの先にあります。
※ストリートビューは通行止めになっていますが、これは令和3年8月の豪雨の影響によってしばらく立ち入り禁止となっていた期間に撮影されたものだからだと思われます。現在(令和5年6月現在)は通行可能となっています。
最後の100mほどは車の離合ができない箇所もあるので、スピードには注意してください
駐車場に到着です。
左手に進むと、くぐり岩へと降りることのできる階段があります。
ご覧のように、街灯などがなく、日没後は暗くなりますので注意してください。
今回は山口県山陽小野田市にある「くぐり岩」をご紹介しました。
まだまだ認知度の低い場所かもしれませんが、ここで目にすることのできる絶景は国内でも唯一無二の
ものではないでしょうか。
自然の生み出す芸術というのはここまで美しいのかと撮影していて改めて思い、
思わず1時間半ほどシャッターを切り続けていました。
みなさんも条件が合えば一度実物を目にしてみてはいかがでしょうか^ ^
▶山口県の絶景を撮影した写真をまとめていますので、こちらもぜひご覧ください^ ^
コメント