植物に合う色に鉢の色も変えてしまおう
昨年から試行錯誤しながら、色々な植物を育てたりしてきましたが
植えることと育て方に夢中で「鉢」について考えることがほとんどありませんでした。
鉢=茶色い陶器のやつ!
くらいのイメージで水が出る穴だけ空いてればいいだろうくらいの感覚でやっていました。
しかし、
1年間いろいろと育ててみましたが、植物を丈夫にしっかりと育てるためには
やはり鉢にもこだわった方が良いのだということがわかりました。
じゃあどんな鉢で育てるのが良いの?
実は、植物がちゃんと育つために論理的にデザインされた鉢というのが世の中に存在していたのです。
そのときに存在に気がついたのが「スリット鉢」です。
【兼弥産業HPより引用】
ホームセンターの園芸コーナーなどでは間違いなく品揃えされている商品だと思います。
この鉢の構造には植物を健全に育てるためのメソッドが詰め込まれていたのでした。
園芸系YouTuberのカーメン君の動画でもお話されています。
動画の17:50〜あたりからスリット鉢の良さをお話されています。
このスリット鉢。根っこのルーピング現象を抑え、なるべく多くの根を出させることで植物を健全に育てる、非常に考えられた構造をしています。
しかし、カーメン君の動画の中でも触れられていましたが、
もともと生産者向けの鉢であったため、ほとんどのお店では緑一色のラインナップ。
おしゃれという感じではないのも事実なのでした。
それならば、自分で鉢をリメイクしてみよう。
そう思って試行錯誤していました。
自分で鉢をリメイクしてみる
現在はカーメン君とのコラボなどで緑色以外のスリット鉢も販売されています。
兼弥産業の公式通販サイト「KUROKO」のHPからも購入することができます。
ただ、我が家には祖父の残した緑のスリット鉢や駄温鉢もたくさんありました。
それなら自分で色を塗ってどこにも売られていない鉢を作ってみようと思ったのでした。
特に屋外に置くことになるので、雨や太陽の光の紫外線などでの劣化具合は気になるところです。
色々と試してみて、非常に良かったなと感じた組み合わせがあります。
それが
ザラザラベースは下地として塗って、ザラザラの質感に。
乾いたらその上にミルクペイントを塗っていきます。
1年ほどこれでアレンジしたスリット鉢や駄温鉢で植物を育てて野晒しにしていましたが、
非常に色のつき方も良く、今の所わが家はこれが定番の組み合わせになっています。
特にターナーのミルクペイントforガーデンは「ガーデン」というだけあって屋外を想定されています。
さまざまな色のバリエーションがあって選ぶのも楽しいですよ。
【ターナー色彩株式会社HPより引用】
ちなみに、カーメン君のチャンネルでもペイントのお話をされている回がありました。
安い鉢でも色の塗り方次第で高級感や雰囲気を出すことができてとても楽しいですよ。
実際に色を塗ってみます
それではどんな感じになるのか、実際に塗ってみたいと思います。
①まずは色を塗りたい鉢を用意(汚れはある程度落としておく)
②ザラザラベースをハケで塗っていきます
【全体的に塗って乾いたらこんな感じ】
質感はかなりマットなザラザラ質感になります。
③ザラザラベースが乾いたらミルクペイントを塗っていきます
【一部分を塗ったところ】
④塗料が乾いたら完成
単にザラザラベースを下地に色を上から塗っているだけなんですが、これが意外と結構持ちました。
というか、数ヶ月野晒しにしていますが今の所まったく問題ありません。
最初はすぐに色が剥がれたり、ボロボロになるのかななんて思っていましたが、数ヶ月経った今でもほとんど色も
変化なく、美しい状態を保っています。
【同じ方法で製作して数ヶ月経った鉢の様子】
最初は派手な色かなぁなんて思っていましたが、遠目から見るとお庭の良いアクセントになってくれています。
せっかくなので、先日同じように色を塗って新しいお花を植え付けてみました。
「サカタのタネ」さんから出た、雨にも強いペチュニア 「ビューティカル」
ペチュニア×カリブラコアということで、互いの良いとこどりの品種なのだそう。
ペチュニアは雨にあたると弱るイメージでしたが、これはむしろ雨に濡れるとさらに花色が美しいのだそう。これからどんな感じで育つのか楽しみです。
実際に先ほどと同じ塗り方をしたスリット鉢に植え付けてみました。
写真では光の加減で鉢が白っぽく見えてしまっていますが、
どちらも「クラウディーブルー」を塗ってみました。
シンメトリーにして玄関の入り口で育てていこうと思います。
我が家にある植木鉢もちょこちょこと塗り直したりしています。
【バタークリーム×チョコレートブラウン】
【バタークリーム×クラウディブルー】
これらはザラザラベースは使用していません。
代わりに
透明のマルチプライマーを下地に塗ることで色の密着具合をあげることができます。
こちらも塗ってから1年ほど経ちますが、まだまだ綺麗な状態を保っています。
うちにあった色のくすんでしまった鉢なども、色を塗るだけでもお庭が華やかになって、ご近所の方からもとても好評です。
今回は我が家のボロボロの鉢をリメイクしてみたお話でした。
特にスリット鉢は安いのに植物を育てるのに非常に強い味方になる鉢です。
鉢に色を塗るのも意外と楽しかったりして、次はどんな色を塗ろうかなど考えるのも楽しいですよ。
もちろん鉢だけでなく、木材などに塗ってみて雰囲気を変えることもできそうです。
これからも少しずつレベルアップをしていきたいと思います。
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