日没の時間を確認して散策がおすすめ
僕は学生時代、何度も奈良公園へでかけていました。
特に春から秋にかけての夕方の雰囲気が大好きでしたので^^
そんな奈良公園でかつて撮影した風景写真のお話をご紹介します。
※基本的に撮影に使用しているカメラは
・iPhone のカメラ(記録用)
・Canon EOS R6、Canon EOS 5Dmark III
・レンズはCanonの純正レンズ
を使用して撮影しています。
京都から奈良は意外と近い
京都駅から奈良公園へは
・近鉄で、京都駅⇨近鉄奈良駅まで、急行か特急でおよそ40分程度
・JRで、京都駅⇨奈良駅まで、みやこ路快速でおよそ45分程度
で到着します。
宇部駅から下関駅までとちょうど同じくらいの感覚だということに最近気づきました。
僕はいつも、お昼過ぎに家を出て、15時頃に奈良公園に到着というなんとも遅めな時間で写真を撮っていました。
お寺を見る分には遅い時間ですが、
修学旅行生や観光客の方も少なくなる時間帯ですからね。
あとはやっぱり、奈良公園の夕方の雰囲気が好きだったからです。
日没の時間が絶景
奈良公園で風景写真というと、有名なのは
東大寺二月堂
だと思います。近鉄奈良駅から、歩いて30分ほどの場所にあります。
東大寺二月堂より日没を眺める
マジックアワーの二月堂
二月堂から空を眺める
二月堂は少し登った場所にあるので、奈良の街並みと沈む夕日を眺めることができます。
24時間参拝することが可能ですが、三脚などは禁止なのでマナーを守った拝観が大切です
高い場所から、もっと広く見渡せる場所から写真を撮りたいという場合は
若草山
になります。奈良公園の一部にあり、車でも頂上の展望スポットへ行くことが可能です。
標高342mほどの山で、そこまで高い山ではなく、ちょっと登るのに汗をかく丘といった印象です。
一番下からゆっくり登って30分ちょっとといったところでしょうか。
僕がよく行っていた当時は
受付は17時で終了ですが、「無人の出口があるので、時間を過ぎたらそこから出てください」と案内がありました。
ここからの景色は絶景です。
薄暮の空と奈良の街並み
頂上付近から奈良の街並みを眺める
街灯がなく日没後は真っ暗になるので、早めの下山がおすすめです。
頂上より街並みを見下ろす
ここの若草山の頂上付近には、鶯塚古墳があります。
夕焼けに染まる奈良の街並みと鶯塚古墳
清少納言の『枕草子』の中に、
陵は うぐひすの陵
講談社学術文庫『枕草子 上』より引用
という文章が出てきます。諸説ありますが、それはこの鶯塚古墳を指すのではないかとも考えられているようです。
清少納言がここに来たのかわかりませんが、同じ場所から眺めていたかもしれないと考えると感慨深いものがあります。
二月堂で夕日をながめ、ゆっくりと駅に向かって歩いていくと、阿修羅像で有名な興福寺の横を通ります。
その興福寺の下のところに、
猿沢池
という小さな池があります。
この猿沢池は、鎌倉初期の説話集である宇治拾遺物語の中において
「蔵人得業、猿沢の池の龍の事」
という物語の中に登場し、
芥川龍之介はここから『竜』という短編を執筆しています。
昼間訪れると、水の濁った小さな池なのですが、風のない夕暮れ時にはまったく別の情景に出会うことができます。
水鏡の猿沢池
興福寺の五重塔と水面にうつる景色。自分以外に撮影される方はいませんでした。
夕暮れ時の奈良公園は人も少なく、ゆっくりと景色と歴史を楽しむことができます。
僕は学生時代や、社会人になってからも、よく奈良公園を散歩していました。
少し時間をずらしてみて、ちょっと歩いてみるだけでも絶景に出会えるのが奈良の魅力です。
そして京都からも近い。日没後の写真を撮って駅にいっても、すぐに帰ることができますから。
山口に帰ってきてからは、今後なかなか訪れることのできない場所になってしまいましたが、
ここで感じることのできた感性というものを、今後も大切にしていきたいと思います。
夕方の奈良公園、おすすめです^^
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