憲法の勉強の質を上げるために実践していたこと
今日は久々にお勉強のお話です。
行政書士試験の振り返りで「憲法」の勉強法のお話をしたいと思います。
行政書士試験の科目の中に「憲法」があります。
一番最初に勉強を始めた科目でもあったのですが、講義の中で
「憲法の条文はすべて暗記してください」
というお話がありました。
そうは言っても
一体どこまでのレベルで覚えていたら良いの?
という疑問が湧いてきたのでした。
小学校の頃に憲法の「前文」を暗記して先生の前で暗唱させられた記憶がよみがえり、
まさかあのレベルでやらないといけないってことじゃないよな・・・。
なんて疑問が湧いてきたのでした。
これに対する答えは当時ネットで調べてみてもあまりしっくりくる答えには出会えませんでした。
確かにすべて完全に暗唱できるレベルになっていれば良いのでしょうけど、
民法と行政法があるのに憲法にそんな時間はかけられない・・・。
そんな中で試行錯誤して勉強を進めていましたが、その中で僕が工夫してみた部分を
ご紹介してみたいと思います。
僕の勉強法が誰かの参考になれば幸いです。
結論からいうと、試験に合格しましたが
憲法をすべて暗唱できるレベルではまったくありませんでした。
試験まで1年もなかったため、勉強はほとんど民法と行政法に注力していました。
じゃあどこまで覚えたの?
というお話ですが、
スラスラと暗唱まではできなくとも
重要な語句や数値を隠した状態で答えることができるようになるレベル
です。
勉強の参考にしたのは
「社会保険労務士試験の選択式試験対策」でやっていた勉強法
でした。
社労士試験の選択式試験は、穴あきの文章を埋めていく方式の問題です。
社労士試験の選択式の対策は、語句を正確に覚えておくことが大切だったので、憲法の勉強と相性が良かったのでした。
具体的にはこんな感じです。
①憲法の条文を印刷する
②キーワードの部分を修正テープで消していく
③スラスラ読めるようになるまで繰り返し読み込む
憲法の条文などは「e-Gov」でも確認することができます。
余談ですが、僕は社労士試験のとき過去問などもワードに貼り付けて、覚えたい部分の文字をオレンジ色に変えて印刷して赤シートを使ったりもしていました。
写真でみると、こんな感じでした。
【特に覚えておきたい部分は蛍光ペンでマークしたりしていました】
【判例で問われた条文は赤で目立つようにしてより重点的に勉強していました】
何も隠さずに読むと普通にわかっているように錯覚してしまいます。
このように少しずつ隠していくと、自分がいかに覚えることができていないかがよくわかります。
この勉強法と相性が良かったのが
フォーサイトのYouTubeチャンネル内の「憲法を読む」
です。
およそ1時間半で憲法の条文をすべて読み上げつつ、試験対策上のポイントなども解説してくれる動画です。
僕は2倍速で聴きながら先ほどの空欄補充を脳内でひたすら繰り返すことをやっていました。
30分ほど集中するだけでもかなりの密度で勉強が進むので、民法や行政法の勉強の合間などに挟んで行っていました。
法律の勉強って具体的な場面がイメージできないと沼にはまっていくような感覚になります。
そんなときに活用できるのが漫画です。
探してみると意外と勉強に役立つ漫画がたくさんありますね。
僕がよく読んでいたのがこちら。
こちらは今は絶版になってしまったのか、中古でしか見当たらないみたいなのですが、非常に良書だと思います。
たしか京都に住んでいた頃、河原町の丸善京都本店で購入したような気がします。
山口に帰ってきてから個人的に一番不便だと思うのが大きな本屋がないことなんですよね・・・。
たくさんの本を眺めながら本が選べる空間というのは、今思えば非常に貴重な場所だったんだと感じています。
この本が良いなと思ったポイントがこちら
①すべての条文を漫画で伝えてくれている
②右下に条文、左下に漫画の内容の解説の簡潔な構成
③見開きで漫画が終わるのでサクサク読み進めることができる
憲法の勉強は条文の理解と判例が中心になるかと思いますが、漫画として読むとさまざまなイメージが湧いて僕は勉強しやすかったです。
最近は勉強にも役立つ漫画がたくさん出ているみたいですね。
おおよそでもイメージが掴めていると勉強したときの理解度が変わってくるので、
ぜひ漫画も取り入れてみてはいかがでしょうか。
あともう一冊。
憲法はさまざまな判例が出てきます。
これが意外と論点や構図がわかりにくいんですよね。
そんなときに僕が活用していたのがこちら。
重要な判例から細かい判例まで、十分すぎる数の判例が収録されています。
重要な判例は論点や図解で丁寧に解説がなされています。
必要に応じて辞書的に活用するだけでも効果はあると思います。
今日は行政書士試験の「憲法」の勉強法についてでした。
もちろん勉強の中心はテキストと過去問の往復になるのですが、
あくまで勉強の中心は民法と行政法であることを考えると、憲法は勉強の質を上げて
なるべく短時間で攻略する方法を考えた方が良いのではとも感じました。
今回ご紹介した勉強法が行政書士試験対策の参考になれば幸いです。
▼ほかにも、資格に関する記事を更新しています。
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