過去問に触れるのは早い方が良い
社会保険労務士試験に合格したときに行なっていた、「合格するための研究」のお話しの続きをしたいと思います。今回は、
「過去問の研究をすることで、合格するために必要な知識レベルを確認」する話です。
資格試験においては、合格するためには「過去問」を解くことが必ず必要になってくると思います。社会保険労務士試験にも過去問があります。書店にいくとさまざまな過去問集も売られています。でも
「過去問っていつ、どうやっていくのが良いんだろう?」
勉強開始当初の自分はこのような疑問がありました。過去問を解いていても、このやりかたであっているのか、なんかモヤモヤする・・・。といった感じです。
また、過去問を解くのをあと回しにしてしまう人も多いのではないでしょうか?
「どうせ今解いても解けないから」「解けない現実を知ると、モチベーションが下がる」「力をつけてから一気に解きたい」「全ての範囲が終わってから解く」「次の分野が気になってしまう」
などといったところなのではないかと思います。自分も勉強開始当初は、過去問が大事なのはわかるんだけど、次の分野も勉強しないといけないし・・・などのそれらしい理由をつけて過去問を後回しにしようとしていました。でも
「過去問は早くやった方が早く合格に近づける」
今でもこれは間違いないと思っていますし、耳にすることも多いと思います。なので自分も勉強当初から過去問には手をつけました。でも、なんかモヤモヤする。なぜなら
「どうやっていくのが良いのだろう?」
このやり方であっているんだろうか?という不安がつねに頭をよぎっていたから。範囲が広大であるがゆえに余計に不安でしかありませんでした。
問題を「解く」よりも「読んで」いた
もしももう一度社労士試験に受かるための勉強をするとするならば、
例えば、「労働基準法で変形労働時間制の部分を勉強したとしたら、同時にその部分の過去問を解く」といったように、最初から
「勉強した範囲の過去問を同時並行で進めていく」
方法をとります。
でも、過去問を解くとなると時間もかかるし・・・。と思う人もいると思います。
では自分は当時どのように過去問を使っていたかというと
「1回目は問題の答えを見てから問題を解く」
というやり方です。問題を解くというよりも、答えと一緒に読み進めていました。答えをみてから問題を解いて何の意味があるのかと思われる人もいらっしゃるかもしれません。
ここで注意すべきは、何のために答えをみてから解いていたのか。
問われている「論点」ってなんなんだろう?
社会保険労務士試験の「択一式」の試験は時間との戦いになると思います。1つの文章の正誤を30秒で判断をしないと終了までに間に合わない、そんなイメージです。
なので、普段から「問われている論点は何か」を意識して勉強することが重要になると考え、そのために普段の勉強(インプット)と同時に過去問(アウトプット)を読みながら活用していました。(もちろん2、3周目と慣れてきたら、実際に時間を意識しながら問題を解く練習を何度もおこなっていきます)
たとえば、「就業規則の周知」の問題を解いたとします。そのときに問題を「解く」という意識で進めると
「なんかテキストにそんなことが書いてあった!そして正解だったからOK」
となります。一方で、最初に答えを確認してから問題を読むことで
「周知について問われているけど、その方法が問われているな。この方法も周知に含まれるのか。あと周知は要旨だけでよいのか、全文を周知させないといけないのかも問われているな」
と問われている論点が確認できます。ここを確認しながら進めると後でとても楽になります。
自分はその後、テキストに戻って
その「問われた部分に自分なりのチェックを入れていく」ことをひたすら進めていきました。
自分は金色の太字のペンをつかって、問われた箇所の論点にアンダーラインを引いていってました。そうするとおもしろいことに、なんども同じ場所に線を引く部分があったり、逆に自分が重要だと思っていた部分が全然論点として問われていなかったりが浮かび上がってきます。つまり
自分が重要だと思い込んでいる場所と試験で問われる部分は違う
ということです。
自分のやっていた過去問の使い方は、もしかしたら他の方とは少し異なった使い方かもしれません。しかし、自分はこの方法で試験で問われている重要な箇所とそうでない箇所を自分の頭で確認することができました。ここが本当に良かったと今でも思っています。
過去問の使い方で迷われている方の参考になれば幸いです^^
過去問ランドでひたすら過去問を解き続けた
過去問を解き進める上で、非常にお世話になったのが
「社労士過去問ランド」
これでなぜ無料なんだ?と驚くような非常に充実したサイトとなっています。当時の自分はここのサイトでひたすら過去問を解いてはテキストに戻って講義を聞いてを繰り返していました。
就業規則に関する分野が弱いなぁと思うのなら、検索出題で「就業規則」と検索すると過去の「就業規則」がキーワードとなった問題がずらっと出てきます。過去15年分以上の過去問があるので、かなりの練習量になります。
就業規則に関する問題をひたすら解きまくる!といった使い方や、解説をコピーしてワードに貼り付け、文字の色をオレンジ色に変えて赤シートで消せる自作の選択式対策問題集を作ってみたり、とにかく楽しかった。
会員スコアをみてみると、驚異的な勉強量を誇る人たちもいて、どこかで頑張っている誰かを想像しながら、自分も今日も頑張ろう!とモチベーションの1つにもしていました。
一問一答式で勉強できるので、テキストの勉強⇄過去問の往復が非常にやりやすく、ストレスなく勉強を進めることができました。
勉強方法の一つの参考になれば幸いです^^
それでは、次回は勉強を行う上で最も大切だと思う「意識」について綴ってみたいと思います。
コメント