毛利博物館の「建物」そのものに夢中になっていました
先日(2026年2月)に立命館大学時代の友人が山口まで遊びにきてくれました。
うべの石ころいつも車で山口県内の各地を撮影して回っているのですが、今回は防府市にある「毛利氏庭園・毛利博物館」に行ったことがなかったので行ってみることにしました。
大学時代から日本庭園を巡るのが好きだったので、この日も庭園をメインで見に行ったつもりだったのですが、
予想以上に旧毛利家本邸の建物の趣に魅了され、気がつけば庭園よりも長い時間過ごしていました。
訪れたのが2月だったので、庭園の見頃はもう少し先かなといった印象だったのもありますが、
とても充実した時間を過ごすことができたので、ここでまとめておきたいと思います。
毛利氏庭園・毛利博物館は山口県の防府市に位置しています。

【GoogleMapより引用】
山口県のちょうど真ん中下あたりです。
うべの石ころ防府にはそのほかにも防府天満宮など歴史的な見どころがたくさんあります。ちょうどこの日も防府天満宮の梅が見頃を迎えて多くの人で賑わっていました。
防府天満宮は多くの人で大混雑していましたが、一方でここ「毛利氏庭園・毛利博物館」は
この日もそれなりに観光客の方の姿が見えましたが、とてもゆったりと過ごすことができました。
最初は毛利氏庭園をメインで見に行こうと話していたのですが、先に旧毛利家本邸へ。
この「旧毛利家本邸」がとても素晴らしかったのです。
今回は撮影した写真をメインで載せています。
うべの石ころ旧毛利家本邸は2011年に国の重要文化財に指定されています。そしてひときわ目をひく唐破風の玄関に圧倒されながら中に入ります。





この階段にとても趣を感じました。




二階から防府の街並みが見渡せます。

この後庭園の方も見てまわりました。
うべの石ころ庭園はまだ2月ということもあり、「もう少し先の春以降になったら綺麗なんだろうなぁ」と話しながらゆっくりと見て回ることができました。庭園もかなりの広さです。
毛利庭園についてはまた今度春から秋頃にかけてもう一度見にきたいなぁと思っています。
旧毛利家本邸をじっくりと見させていただいて、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を思い出しました。
日本の古くからの建築が好きな人は絶対に読んでおきたい名著だと思います。
うべの石ころかつて谷崎潤一郎はこの本の中で、
「美と云うものは常に生活の実際から発達するもの」
であり、
「われわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った」
と述べています。
つまり、
谷崎は古くから日本人が「美しい」と感じるものは
「常に陰翳と共に発達してきた日本独自の自然環境や生活から見出されるもの」
であり、
「やがて日本人はその陰翳を生活の中にうまく取り込むように変化してきた」
と指摘しています。
古くからの日本建築などを見て、美しいと感じる精神はここから来ているのでは、とふと思うのです。
近代における和風住宅の真髄を示すものとして非常に重要と言われるここ旧毛利家本邸。
ここをじっくりと見て回ることで時間と共にその言葉の意味がわかった気がしたのでした。
そして
うべの石ころこの本を読んで以来、自分が美しいと感じる風景は、対象そのものというよりも、それらが生み出す明暗や陰翳にあるのではないかと気づかされました。
自分が古くからの日本建築や寺社仏閣に美しさを感じるのも、
谷崎が指摘する部分と通じるものがあるからなのかな、なんて思ったりもしています^^
旧毛利家本邸と毛利庭園はとても素晴らしい場所でした。
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